おなじ景色が見れたらな

いろんな感想ごちゃ混ぜ

2022.12「栞と嘘の季節」読んだよ

読み終わった! 12月頭からちょこちょこ読み進めてた気がするけど、結局1ヶ月くらいかかってしまい、読書スピード落ちてるんだなと自分の老いをダイレクトに感じて辛くなった。

何歳になってもどんなエンタメでも楽しめる身体でいたいわよ〜。

 

米澤穂信の探偵ものって毎回、そのスキルで知られたくない秘密まで辿り着いてしまうから妙な後味の悪さがあって、そこが好きなんだけど今回の堀川の「僕は次善の言葉しか紡げない」(うろ覚え)が前回の松倉の知られたくない秘密を暴いたことを受けての反省?の意からの態度なのかな〜と思ったけど、記憶ないだけで堀川は元々こんな態度だったかも。

次善って言葉がぴったりすぎてうお〜と唸った。堀川の知っている、思っていることがあっても無言で通すのは優しさからのものではあるけど、誠実とは言い切れずでもやっぱり言わなくてもいいこともある。

 

相棒だぜって顔してる松倉がちゃんと自分のやりたいこと重視で好き勝手動いて、必要があれば味方も欺くための嘘をつくのいいな。

というか、堀川と松倉、一緒に登下校もしたことないただの図書委員会繋がりなだけなのに即席のバディになれるの強い。そして互いの能力を信頼してても手のひらの中を明かし合うことせずに欺きあってるの、相手が何するかわかんなくて警戒してるの、互いの評価高くていいし、互いに(本当のことはぜんぶ言ってないんだろうな)って思い合ってるのい〜じゃん。

 

続編だから本と鍵の季節、読み返してたけどエンタメパワ〜強くてめちゃめちゃおもしろい。松倉と堀川の学があるんだかないんだか(有る率のが高い)言葉遊びがね〜……言葉遊びが好きです。

アンデルセンとグリムどっちかなクイズで全問正解できる自信がない。